クラウドファンディングの手法を使い、不動産を小口化して、手頃な金額で不動産投資ができるようにした、新しいファンドが話題になっています。
そのうちの一つ、ロードスターキャピタルという会社のオーナーズブックというファンドは最近預かり資産を増やしているようです。
オーナーズブック(OwnersBook)という金融商品の概要は公式サイトによると以下の通りです。
■『OwnersBook』について
『OwnersBook』は、2014年9月に日本で初めて不動産に特化したクラウドファンディングとして誕生しました。Fintechと不動産テックの両分野にまたがるサービスです。
貸付型の『OwnersBook』はPCやスマホ、アプリで一口1万円から投資可能と手軽でありながら、全ての案件を不動産鑑定士等不動産のプロが厳選していること、ITの専門チームによりeKYCや二段階認証の導入などデジタル施策やシステム改善をスピーディに行っていることなど、着実に投資家の皆様の信頼を得て、会員数・累計投資額ともに成長しています。
不動産を小口に分割するという投資手法で、1万円から可能。3〜5%という高利回りで運用できるようです。今までこういう仕組みでファンドを販売することは難しかったようですが、ICT技術の発達により可能になったとのことです。
投資商品としては、貸付型のクラウドファンディングと、エクイティ(投資)型のクラウドファンディングがあるそうです。どちらかと言うと貸付型の比率が高いようです。
ただし元本が保証されているわけではありませんので申し込む場合は自己責任でお願いします。
あと、気になるのは、投資した時と預けた資金を引き出す時に、振り込み手数料がかかることです。
公式ホームページを見ると、以下の手数料がかかると書かれています。
入金時:金融機関の振り込み手数料
出金時:330円
少額投資の場合、利子を得ても、振込手数料で相殺されてしまいそうなので、注意が必要です。
あと、REITのように投資口の上がり下がりがないので、安定した利回りを得られる一方で、機動的な売買は難しいので、余裕資金で行うことが必須と思われます。
このファンドの運営会社はロードスターキャピタルという会社で、マザーズ市場に上場しています。この株を購入するのも面白そうです。株主になると、株主だけが申し込めるファンドを購入することができます。例えば、以下のようなプレスリリースがありました。以下はその抜粋です。
「株主優待用投資枠」を設定した第1号案件提供開始のお知らせ
~『OwnersBook』にて2021年4月19日より募集開始予定~不動産特化型クラウドファンディングサービス『OwnersBook(オーナーズブック)』を手掛けるロードスターキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:岩野達志)は、この度、当社株主の方が優先的に『OwnersBook』案件に投資申込可能となる「株主優待用投資枠」を設定した案件の提供を開始する運びとなりました。
第1号案件の募集を2021年4月19日より開始する予定です。
■第1号案件の概要について
案件名 大田区レジデンス用地第2号第1回
募集総額 5,000万円
申込単位 1口1万円単位
予定利回り(年換算・内部収益率)4.1%
予定運用期間 19ヶ月
投資実行日 2021年4月23日(予定)
上記案件の株主優待用投資枠株主優待枠での募集額 1,500万円
申込単位 1口1万円単位
優待(先行申込)受付期間 2021年4月19日12時00分~17時59分(予定)
これはなかなか面白そうな商品ですね。ここの会社の株を買って、優待案件に投資してみたくなります。
優待の詳しい情報は、以下のURLに記載されています。
https://loadstarcapital.com/ja/ir/benefits.html
会社のプロフィールは、公式サイトによると、以下のとおりです。
■ロードスターキャピタルについて
ロードスターキャピタルは2012年の設立以来、自己投資業、アセットマネジメント業を中心に仲介業務やアドバイザリー業務を行っています。
2014年からは、『OwnersBook』を通して国内のプロ向け不動産への投資機会を個人の皆様にも提供し、不動産クラウドファンディング業界をリードしてまいりました。
ロードスターキャピタルは『不動産とテクノロジーの融合が未来のマーケットを切り開く』というミッションのもと、これからも不動産業界の新しい扉を開いていく挑戦者として、一層の成長に努めてまいります。
業績もよいらしいです。直近の決算の動画が上がっていました。
会社の業績的には、クラウドファンディング事業より、企業向けのコーポレートファンディング事業の方が伸びているようです。
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